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渡り鳥 [野鳥]


シベリアからの季節風が吹く寒い空に
V字型の編隊を組み南に向かって飛んでゆく
白鳥達の姿は毎年の恒例とはいえ本当に美しい光景です。

秋も深まった頃、
シベリアで子孫を作り新しく増えた家族を
伴って暖かい方面に引っ越す時期なのです。

沼や河川や運河といったところが
逗留地になります。

また、
取り入れの終わった畑や田んぼでも落穂
拾いをしている様子などを見ることもあります。

基本的には水鳥なので水辺で給餌したり
羽の手入れをしたり睡眠をしたり・・・
の姿が絵になります。

秋の逗留地は幼鳥を伴った
家族連れを多く見ることができます。

幼鳥は大人の白鳥と身体の大きさは
ほとんど変わりませんが、
体毛がグレーなのですぐに見分けがつきます。

家族一緒に泳ぎ、一緒に羽の手入れをし、
そして一緒に食事をしています・・・

両親は常に首を伸ばしたり
きょろきょろしたりで警戒を怠りません。

が・・・微笑ましいほど仲良し家族が
多いように見受けられました。

多くがグループを組んで
空を飛んで行くのですが・・・・

白鳥は水鳥なので・・・
離水模様は着水光景よりも何倍も迫力があります。

何せ身体が大きいので羽だけでは空に
舞い上がることは出来ないのでしょう。

飛行機が滑走路を走り
離陸するのと同じことだと思います。

白鳥は水の上を走ります。
まるでマンガのようですが・・・

両足にある水かきを交互に使い
猛スピードを出して羽で浮力をつけて
舞い上がります。

水上を走る音の賑やかさと優雅に
舞い上がる姿は何ともステキな光景なので
毎年春秋にはお土産に食パンを持って逢いに行ってます。


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家族に編入 [ペット]

助けを求めて小さくか細い声で泣いていたのです。
思い切り泣いていたのですが一日中誰にも
気づいてもらえなくて・・・・・・

悲しくて・・・・お腹は空いてくるし、
それでも助けを求め増々声が
小さくなった声を思い切り出していたに時・・・

未明の1時頃私を捕まえる
大きな手が伸びてきました。
私は怖くて恐ろしくて全力で走り狭い
空間を逃げ回っていました・・・

この狭い空間は玄関フードであることは
その後私が成長した時に知ることになるのです。

赤ん坊である私は簡単に捕まってしまいました。
髪の毛は逆立ちそれはそれは恐ろしい顔の大巨人の手に
地球を征服した人間という動物がその恐ろしい手で
私を抱き上げまじまじと私を見つめ・・・・

「お前!な~んでこんなところにいるんだ!」
「母さんはどこにいるんだ!」って質問するんだけれど

私は赤ちゃんだし人間の言葉なんかもちろん解りません。

もう~怖くて怖くて!部屋に入れられた時には絶対絶命の
ピンチだと思い部屋中を全力で走り回って逃げたのですが

赤ちゃんだしここのところ何も食ってないしそうそう
逃げ回ることもできず、
すぐに大巨人の手によって捕まってしまいました。

子供心にも・・・もう観念しました。
生きるという本能もここでパタリと消え尽きた
一瞬だったのかも知れません。もうだめだ!
この世に誕生して一ヶ月もしないのにあの世に行くんだ
・・・・・お母さんサヨナラ!!!          

「おい!お前!腹へってるんだろ!赤ん坊だものな~~ 
牛乳でも飲むか!」大巨人の口から以外な言葉が発せられた。

観念した自分に生を繋ぐ光明が一筋降り注いだ瞬間でした。

すこし暖かいミルクを皿に入れて「さあ~飲め」と
横柄におっしゃる。

食べ物をくれたとはいえまだまだこの時点では
私にとっては悪魔であります。
暖めてくれたのであろう、牛乳とはいえお母さんの
おっぱいと同じくらいの温度が私の舌を刺激し
夢中でペロペロと白い液体を胃の中に注ぎ込んでゆく私でした。

「おいしかった!!」「ホントにおいしかった」 
久しぶりの食事だったので余計においしさが際立つのであろう。

以外にこ「良い悪魔」ではないかと一瞬赤ん坊である
私の頭に宿ったのもこのときでした。

人以外の動物にやさしさを持った心根のある人
人以外の動物に「汚い」「気持ちが悪い」と毛嫌いする人など

様々であるが人と哺乳類に関してのDNAの共通点はかなり多いようです。

チンパンジーなんてDNAの97%が人と同じっていうじゃありませんか。
チンパンジーに言わせりゃ「人はチンパンジーにそっくりじゃ」って思ってますよ。

人に言わせりゃ「チンパンジーは人にそっくりじゃ」って言ってます。ハハハ

’思ってます’と’言ってます’との違いが人とチンパンジーとの違いかな。
つまり、’喋れない’と’喋れる’の違いでしょう。
人と哺乳類はまるで兄弟のようである・・・・
な~~んて私は教養のある猫なんでしょ!ハハハ

食事の後は寝床を用意してくれたので・・・・
まあ~とにかく今夜は寝る場所を確保できたので安心ですが・・・

明日になれば外に出されるのかも・・・・わかりません。

まあ~今夜だけは「良い鬼」と信じ母さんの夢を見て眠りにつきました。
長い長い・・・・本当に長い一日が終ろうとしています。

一夜が明け、!突然!
「おい、おまえ・・・・・一緒に暮らすか!?」

別に「うん、そうしよう」って言ったわけでもないのだけれど
私をペットにするつもりらしい・・・その後・・・・・・・
今、私はこの家でご主人より威張って幸せに暮らしてます。ハハハ

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十勝連峰の春 [登山]

暗い急な坂道を我がオンボロ車は息も絶え絶えに登って行く。
まだ夜明けまでしばらくある。

到着した駐車場は100m先も見えないほどの霧に覆われていて、
昨夜から来て一夜を過ごしたと思われる車が数台停まっているのがようやくわかる。

盆地特有のいわゆる「盆地霧」であろう、逃げ場のない地形が霧を逃がせないのである。
天気予報によれば快晴なのだから日が昇れば霧は消えるであろうと期待する。

霧は晴れないが明るくなってきたので準備をして皆さんより先に登山を開始する。
スタート地点はまだまだたっぷりの雪であるが「かんじき」や「アイゼン」を
使用するほどでもなく「入山届」に記載をして出発!!
しばらくは登山道というよりは作業道のような広い道をひたすら歩く。

安政火口が見えてきた・・・
ここは地獄の釜の底かと思われるほどの異様な光景である。

周辺の山々はまだ雪を抱いて白い山肌であるのだが、
ここは高温のために雪はみることはできない。
今から180年ほど前に噴火した火口跡ではあるのだが
今も白い煙が立ち昇っている光景を見れば現在も活火山で
あることがまざまざと見てとれる光景である。

その安政火口を横切ってまだまだ雪深い右斜面を横切り左に巻くと
そこには残雪を抱く「白」深緑が芽生える「緑」どこまでも抜けるような
空の「青」の下に「富良野岳」の威容が現れた。
背中の方から・・・「何!これ~」と大きな叫びが私の耳を刺激した。
私の相棒の悲鳴に似た感嘆の叫び声だったのは疑いの余地はなかった。

「白」「緑」「青」のマッチングはすばらしいの一言に尽きます。
これだから山登りはやめられないのである、女性がどんなに美しくても
着物がどんなに美しくてもドレスがどんなに美しくても躍動する自然の
美しさにはかなわないのではないでしょうか。

残雪の急坂を登り「上ふらの岳」に到着、十勝連峰がすべて見渡せる場所である。
好天に恵まれ十勝連峰の雄姿を余すことなく堪能できたのは幸運でした。
あれだけ深かった霧もようやく薄くなり富良野盆地も見えるようになったのですが・・・
目を大雪山方面に向けるとまだまだ霧が濃く大雪の山々は雲海の上に顔をだし
幻想的雰囲気を漂わせて我々の目を楽しませてくれます。

今日の目的地の「上ホロカメットク小屋」に到着。
誰も宿泊者はいないようで静かな小屋周辺は多くの雪が残り見た目は
冬模様ですが寒さは感じることはなく確実に春が訪れている
ことを感じた5月下旬の十勝山行でした。


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